- 人生を掛けて自分の椅子を探し求める旅
家具はアンスロポーセントリックな物だと考えている。ホーム・ファニッシングとしての家具はその家とそこらで暮らす人の価値観や人生観を物語っている中でも、椅子は特にそうだ。社長の椅子、政治家の椅子、教授の椅子、聖職者の椅子。人の一生は、人生を掛けて自分の椅子を探し求める旅として捉えることができる。
※ anthropocentric=人間的
※ anthropology=人類学、人間学
- 世代を超えて愛される桜の家具
私の場合には、自分の椅子を見付けることができなかった。で、自分の椅子を自分で作ることにした。
座り心地の良い、自分らしい椅子を。
国内産の山桜材で家具を作っている。
桜の家具はエレガントだ。そして、堅牢。
世代を超えて、何百年も愛され続けるようにと願いながら、時を忘れて作っている。
- エコロジスト&自然派作家・田渕義雄
田渕義雄[たぶちよしお]
東京生まれ。 1982年日本一標高の高い信州の山里に居を移して、都市生活逃亡者の先鞭をきる。 以来、サステーナブル・ヘドニスト(持続的快楽主義者)を標榜しながら自給自足的田園生活を実践。孤立無援をおそれず自分らしく生きたいと願う人たちに、幅広い人気を持つ自然派の作家。家具制作者、自給自足的菜園家、毛鉤釣り師、薪ストーブ愛好家。